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JTAGエミュレータ PALMiCE3 PALMiCE3の使いやすさを追求した設計思想は、
多くのエンジニアに支持されています。

PALMiCE3 ARMは、ARM製の各種ARMコアに対応したJTAGエミュレータです。

*ARM64ビットアーキテクチャ(ARMv8)の場合は、PALMiCE3 ARM64を使用してください。

ARMのデバッグ・テクノロジーを活用、高機能を使いやすく

PALMiCE3にはARMのデバッグ・テクノロジー「CoreSight™」 を活用した、強力なデバッグ機能が搭載されています。SWD、SWV、ETB/ETFなどの対応をはじめとし、マルチコアCPUや、RTOS、組込みLinuxのデバッグにも対応しています。操作性と機能を両立した、ARM専用のデバッグ・ツールです。

SWDおよびJTAGインターフェースに対応

2本の信号線によるSWDインターフェースおよび、従来の5本の信号線によるJTAGインターフェースに対応。
JTAGでは2.54mm(0.1")の20ピンと14ピンコネクタ、SWDでは1.27mm(0.05")の10ピンと20ピンコネクタに対応します。

SWVで実現される様々なデバッグ機能

1本の信号線で接続できるSWVを活用し、実行中にブレークすることなく変数の値や各種情報を参照できます。また、関数プロファイラやprintfデバッグ、時間計測をはじめとするハイレベルなデバッグ機能を実現します。

プログラム・モニタ機能*1

プログラムの実行時にプログラム・カウンタをモニタすることで、タスクが占めるCPUの使用率を表示します。また、簡易的な関数の使用頻度も確認可能です。マルチコアにも対応しており、各コアの使用頻度を視覚化します。

データ・ウォッチャー機能

データサンプリングにより取得したデータ値をグラフで表示。データの変化が捉えやすくなり、イレギュラーなデータの発見などに威力を発揮します。

トレース機能[ETB/ETF](オプション)

ARM内蔵のトレース機能を使用して、プログラムの実行をトレースすることができます。プログラムの暴走や、例外発生時の原因特定に威力を発揮します。

ベクタキャッチ・ブレーク機能

プログラムの暴走などで例外が発生した場合に、ブレークさせることができる機能です。ETBと組み合わせれば例外の発生原因の解析に役立ちます。

ARMの高度なデバッグにも対応

マルチコア対応

マルチコアCPUのデバッグに対応。ヘテロジニアス・マルチコアにも対応し、コアごとに実行、ブレークを行うことはもちろん、µITRONやLinuxでのデバッグにも対応しています。

アンドゥ・トレース機能

履歴として保存されているレジスタやメモリの値を使用して、トレース実行などで行き過ぎてしまった場合や、デバッグ途中でプログラムが意図しない動きをした場合などにレジスタやメモリの値を擬似的に戻すことができる機能です。

ホットプラグイン機能

ホットプラグイン機能はターゲット・システムの電源ONの状態でPALMiCEを接続することができます。問題が発生したとき、電源をOFFにすることなくデバッグを行うことが可能です。

低電圧対応と電圧計測機能*2

1.0V~5.5Vのターゲット電圧に自動追従して動作します。 また、ターゲット(VTref信号)の電圧値を表示することができます。

FPGAコンフィギュレーション対応

Zynq-7000ファミリで、プロセッサとFPGAのJTAGがデイジーチェーンされている場合、JTAGインターフェースを経由してFPGAをコンフィギュレーションすることができます。

セミホスティング対応*3

ユーザ・プログラムの標準入出力をデバッガ側で処理することができます。 例えば、printf()やscanf()などのCライブラリ関数が実行された場合、デバッガのターミナル・ウィンドウで入出力を行います。この機能はCPUをブレークさせることなく実現しますので、リアルタイム性を要求するデバッグに最適です。

シリアル・フラッシュ・メモリ対応

RZ/A1LやRZ/A1HなどのSPIマルチI/OバスコントローラやSPIインターフェースに接続されたシリアル・フラッシュ・メモリの書き込み/読み出しができます。

  • ファイル・ロードやファイル・ライト機能で、書き込みや読み出しが可能
  • 既に書き込まれているデータを残しながら、書き換えが可能
  • ファイル・ロードは、バイナリ、モトローラS、ヘキサ、ELFファイル対応
  • モニタ・ファイルの変更で様々なシリアル・フラッシュ・メモリに対応可能
シリアル・フラッシュ・メモリの書き込み/読み出し機能

もちろん基本デバッグ機能も充実

統合開発環境CSIDE Version7を標準搭載

プロジェクトの規模に関わらず、エンジニアのために本当に使いやすい統合開発環境を標準装備しています。

  • バグ検出機能
  • C言語と完全互換「Cマクロ」
  • 簡単ソースブラウジング
  • クィックインスペクトで簡単変数表示
  • ラインアセンブルで命令レベルのデバッグ
  • メモリ、レジスタ、コプロセッサの表示と変更
  • ビットごとのI/Oの表示と変更
  • スタック表示と関数スタックトレース
  • フォントやウィンドウの配色が自由に設定可能
  • 複数のオブジェクトファイルもワンクリックでダウンロード
  • マウスジェスチャで操作可能
統合開発環境CSIDE Version7を標準搭載

リアルタイムOS対応(オプション)

オプションのRTOSデバッグ・ライブラリをデバッガソフトに追加することで、 リアルタイムOSのステータス表示機能やタスクトレース機能が追加されます。(リアルタイムOSによって仕様が異なります。)

リアルタイムOS対応(オプション)

組込みLinux対応(オプション)

カーネル、デバイスドライバからアプリケーションまでの全てのシーンでシームレスなデバッグに加え、マルチプロセス/マルチスレッドのデバッグをサポートします。(ディストリビューションによって仕様が異なります。)
仕様の詳細は製品概要書と技術資料でご確認ください。

組込みLinux対応(オプション)
ARMの開発をはじめよう!!

主な仕様

対応CPU

ファミリ コア
Cortex-A Cortex-A5, Cortex-A7, Cortex-A8, Cortex-A9, Cortex-A15
Cortex-R Cortex-R4, Cortex-R4F
Cortex-M Cortex-M0, Cortex-M0+, Cortex-M3, Cortex-M4, Cortex-M4F, Cortex-M7
ARM11 ARM1136J(F)-S, ARM1156T2(F)-S, ARM1176JZ(F)-S, ARM11 MPCore
ARM9 ARM920T, ARM922T, ARM925T, ARM926EJ-S, ARM946E-S, ARM966E-S
ARM7 ARM720T, ARM720T(Rev4), ARM7TDMI, ARM7TDMI(Rev4), ARM7TDMI-S

動作環境

対応ホスト : 対応OSが動作するパソコン
ホストI/F : USB 2.0
対応OS : 日本語 Windows 10/8/7 (64bit /32bit)

動作確認ボード

ボード名 CPU名 コア メーカ
LS1043ARDB-PB* LS1043 Cortex-A53 × 4 NXPセミコンダクターズ
Raspberry Pi3* BCM2837 Cortex-A53 × 4 Raspberry Pi Foundation
R-Car Starter Kit pro* R-Car M3 Cortex-A57 × 2
Cortex-A53 × 4
Cortex-R7
ルネサス エレクトロニクス
AM437x Starter Kit EVM AM4378 Cortex-A9 テキサス・インスツルメンツ
AM5728 Industrial
Development Kit EVM
AM5728 Cortex-A15 × 2
Cortex-M4 × 2
テキサス・インスツルメンツ
MCIMX6Q-SDB i.MX 6Quad Cortex-A9 × 4 NXPセミコンダクターズ
MCIMX6UL-EVK i.MX 6UltraLite Cortex-A7 NXPセミコンダクターズ
Armadillo-X1 i.MX 7Dual Cortex-A7 × 2
Cortex-M4
アットマークテクノ
TWR-LS1021A LS1021A Cortex-A7 × 2 NXPセミコンダクターズ
R-Car E2 System
Evaluation Board SILK
R-Car E2 Cortex-A7 × 2
SH-4A
ルネサス エレクトロニクス
R-Car H2 LAGER R-Car H2 Cortex-A15 × 4
Cortex-A7 × 4
ルネサス エレクトロニクス
RZ/G1E Starter Kit
Evaluation Board
RZ/G1E Cortex-A7 × 2 ルネサス エレクトロニクス
HRX1000 RZ/G1E Cortex-A7 × 2 萩原電気
Armadillo-EVA 1500 RZ/G1M Cortex-A15 × 2 アットマークテクノ
SK-S7G2 S7G2 Cortex-M4 ルネサス エレクトロニクス
*PALMiCE3 ARM64でのみ使用可能です。
  • *1:対応CPUは、ARM11、Cortex-M3/A8/A9コアです。
  • *2:ハードウェア・レビジョンが0-A以降の場合です。ハードウェア・レビジョン0-0の場合は、1.0V~3.6Vに対応しています。
  • *3:対応CPUは、ARM7/9/11コアです。

なお、上記機能はCPUによって仕様が異なります。

詳細については当社営業部までお問い合わせください。