PALMiCE3 CM3は、ARM製のARM Cortex-Mコア専用のJTAGエミュレータです。
2本の信号による"SWD"インターフェースに対応。従来の5本の信号によるJTAGインターフェースに比べ、CPUの占有端子が削減され、コネクタの小型化により省スペース化が可能です。
CPUからの1本の信号によるデバッグ情報インターフェース"SWV"に対応。実行中にブレークすることなく変数の値やイベント情報の参照が可能なほか、リアルタイムトレース情報の取得によりデバッグ効率がアップします。
ダウンロードに加え、ソフトウェア・ブレーク指定や、通常のメモリ書換え機能をサポートしています。
従来のJTAG対応2.54mm(0.1")20ピンおよび14ピンコネクタから、SWD対応の1.27mm(0.05")10ピンおよび20ピンコネクタまで、両インターフェースに対応します。
パフォーマンスの向上を行っても従来機種よりさらなる小型・軽量化を実現しました。
PALMiCEシリーズのVbus対応電源レスのコンセプトを継承して、電源レスを実現しました。
一定時間ごとに実行アドレスのサンプリングを行い、その取り込み回数によってモジュールの実行頻度を解析します。 使用頻度の多い関数や、占有時間の多い関数を調査するのに便利な機能です。
ターゲットのユーザ・プログラムに専用の関数を埋め込むことで、CライブラリのPrintf類似の機能を実現します。 出力先は、CSIDE上のターミナル・ウィンドウになります。これにより、任意の変数の履歴などをファイルに保存することができます。
指定データ・アクセス間の時間測定を行ないます。
ステータスバーには、ターゲットの電圧表示を常にサンプリング。それに加え、実行中のCPUのプログラムカウンタ値を表示。 これにより、CPUの大まかな実行状態を把握することができます。
ユーザ・アプリケーションの実行中にプログラムの実行状態をモニタすることでプログラムのCPU使用率と実行比率を求め、その計測結果からシステムのパフォーマンスを改善することができます。
グラフで表示されたユーザ・アプリケーションのCPU使用率を参照してプログラムの実行余力を確認することができます。 マルチコアの場合は、コア毎のCPU使用率がグラフで表示されます。
ユーザ・アプリケーションの実行比率をグラフで表示します。 実行比率の測定単位は関数やOSのタスク、プロセス等で行えますので、目的に応じたパフォーマンス測定ができます。 マルチコアの場合は、コア毎の実行比率がグラフで表示されます。
ターゲット・システムにおいて問題が発生した場合、ホットプラグイン未対応のデバッガでは一旦電源を切ってからデバッガを接続する必要がありました。 ホットプラグイン対応のPALMiCE3 ARMならターゲット・システムの電源を切らずにそのまま接続し、デバッグすることができます。
SWV機能、ITM機能、指定アドレスのデータサンプリングにより取得したメモリのアクセスデータをグラフで表現することができ、データの変化が捉えやすくなり、イレギュラーなデータの発見などに威力を発揮します。
トレース実行(シングルステップ実行)で行き過ぎてしまった場合に、変化したレジスタやメモリの値を擬似的に戻すことで実行結果を元に戻します。 分岐前の状態確認や値を変更しての再実行など、ちょっとした再確認が簡単に行えます。
1.0V~5.5Vのターゲット電圧に自動追従して動作します。 また、ターゲット(VTref信号)の電圧値を表示することができます。
各メーカのCortex-M0/M0+/M3/M4をサポート
CPU個別の対応については、「サポートCPU検索」より検索していただくか、当社営業までお問い合わせください。
対応ホスト | : 対応OSが動作するパソコン |
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ホストI/F | : USB 2.0 |
対応OS | : 日本語 Windows 10/8/7 (64bit /32bit) |