JTAGエミュレータ PALMiCE4 止められないシステムのリアルタイム・デバッグやバグ検出機能で問題点の早期発見にご活用いただけます。

PALMiCE4は、Arm製の各種コアに対応したJTAGエミュレータです。
PALMiCE3の使いやすさを追求した設計思想はそのままに、新機能「リアルタイム・モニタ」を搭載。
システムの電源を切らずにPALMiCE4の接続が可能な「ホットプラグイン・デバッグ」との組み合わせにより止められないシステムのデバッグに革新的進化をもたらします。

PALMiCE4の特長

  • ローエンドからハイエンドまで、最新のArmコアに対応
  • マルチコアで動作するアプリの性能評価ができる「コア・ベンチマーク」
  • 実行中のRAMアクセスを可能にする「リアルタイム・モニタ機能」
  • システム稼働中に解析ができる「ホットプラグイン・デバッグ」
  • トレース表示でプログラム構造を見える化できる「関数スタック」
  • 頻度の低いバグの解析に大容量トレース・モデルを用意
  • デバッグI/FはJTAGとSWDに対応
  • ETBトレース機能はJTAGモデルに標準搭載
  • ソフト・エンジニアのための200MHz 4CH ロジアナ機能
  • USB3.0接続で高速にデータを転送
  • バグ検出機能を装備したデバッガ「CSIDE V7」を標準搭載

用途に合わせて2つのモデルをご用意

Model-JJTAGモデル

Model-J

通常のデバッグに

プログラムのGo/Break/ステップ実行など、ソースレベルデバッグが可能な、コストパフォーマンスに優れた標準モデル。

Model-T大容量トレース・モデル

Model-T

頻度の低いバグの解決に

大容量4ギガバイトのトレース・メモリを搭載し、プログラムの実行履歴を確認・解析可能な高機能モデル。

マルチコア・デバッグの新提案

コア・ベンチマークとは

コア・ベンチマークを使えば今までブラックボックスだったコアの実行履歴やCPU使用率、プロセス占有率の確認が可能になります。コア・ベンチマークは3つの表示領域に分かれており、それぞれ以下の特長があります。

1.PCウォッチャ(実行履歴)

  • 関数の実行履歴を時系列で表示可能
  • コア間の関数実行状態を検証可能、排他制御のデバッグに有効

2.CPU使用率

  • 各コアのCPU使用率を時系列でグラフ表示、コアの実行余力を検証
  • タスクや割り込みなどのスケジュール調整に有効

3.プロセス占有率

  • 各コアで実行された関数の実行比率をチャート表示
  • ボトルネック関数を検出、パフォーマンスの改善に有効
  • 任意の関数をBluetoothやUSBなどの名前をつけてグループ化し集計可能

 

コア・ベンチマークは簡単に使用可能

  • パッチやテスト・コードを埋め込む必要はありません
  • RTOS、Linux、ベアメタルなどOSに依存しません
  • 簡単にマルチコア・システムの性能評価が可能です
  • PALMiCE4のどのモデルでも使用できます

> おすすめ記事「マルチコア、本当に速くなったの?」 <

コア・ベンチマーク

リアルタイム・デバッグの新提案

止められないシステムのデバッグに

PALMiCE4は止められないシステムのデバッグを3つの機能でサポートします。

  1. ホットプラグイン・デバッグ
  2. リアルタイム・モニタ
  3. トレース

> 止められない組込みシステムのデバッグ手法とは <

止められないシステムの必須デバッグ機能

稼働中のシステムに接続する【ホットプラグイン・デバッグ】

現場でターゲットの電源を落とさずにデバッグが可能

ターゲット動作中に問題が発生した際、電源を落とさずにそのままデバッグが可能です。リアルタイム・モニタとトレースの組み合わせで動作中の変数やペリフェラル、プログラムの実行パスが確認できます。

  • 現場で現象が発生しているので今すぐ解析したい
  • printfのログではタイミングがずれる
  • ブレークすると現象が再現できない
  • 問題発生時にポートの値を書き換えて変化を見たい
電断せずに解析ができる–ホットプラグイン・デバッグ

リアルタイムにデータを確認【リアルタイム・モニタ】

プログラムを止めずに変数やペリフェラルの参照・変更が可能

プログラムを変更することなく、メモリの変化をリアルタイムに監視できます。制御機器のパラメータ調整や異常値の発見に活用できます。

  • 変数やペリフェラルの値をリアルタイムにグラフ表示
  • ハードウェア・サンプリングで高速にデータを取得(最速10µs)
  • 実行中に変数の値を書き換え可能
  • 設定値の条件成立により記録の開始・終了
  • リアルタイムにファイルへ保存可能(CSVも可能)
リアルタイム制御の調整に–RAMモニタ

リアルタイムにプログラムを確認【トレース】

プログラムを止めずに実行パスの確認が可能

トレース機能はプログラム実行中でもプログラムの動作解析が可能です。現在発生しているデッドロックや、無限ループの原因究明が可能になります。

  • 実行中にトレースの取り込みを停止させて表示可能
  • 関数の呼び出し形式でプログラムを見える化
  • Armの内部トレースと外部トレースの両方で利用可能
  • RTOSのタスクやLinuxのプロセスごとの表示も可能
  • 逆アセンブル表示で命令レベルのデバッグにも対応
見える化でバグを発見–関数スタック

ソフト・エンジニアのための–ロジアナ機能

大容量トレース・メモリをロジアナとして活用

外部プローブを接続すれば、4チャンネルのロジアナとして使用可能です。ソフト・エンジニアでもI/Oや信号の値を簡単に確認できます。

  • 4つのデジタル信号を同時に波形表示
  • サンプリング周波数は最大200MHz
  • 設定したマーク間の時間測定
  • 波形パターンの検索

Model-T

ソフト・エンジニアのための–アナライザ機能

統合開発環境CSIDE Version7を標準搭載

プロジェクトの規模に関わらず、エンジニアのために本当に使いやすい統合開発環境を標準装備しています。

  • バグ検出機能
  • C言語と完全互換「Cマクロ」
  • 簡単ソースブラウジング
  • クィックインスペクトで簡単変数表示
  • ラインアセンブルで命令レベルのデバッグ
  • メモリ、レジスタ、コプロセッサの表示と変更
  • ビットごとのI/Oの表示と変更
  • スタック表示と関数スタックトレース
  • フォントやウィンドウの配色が自由に設定可能
  • 複数のオブジェクトファイルもワンクリックでダウンロード
  • マウスジェスチャで操作可能
統合開発環境CSIDE Version7を標準搭載

バグ検出機能とは

プログラムの実行時に配列オーバーフローなどを検出!

通常のテストでは気付きにくいメモリ破壊が検出でき、バグの早期発見、対応が可能になります。

  • 実行時に配列やヒープを破壊するバグを検出
  • 対象ソースを選択してビルドすれば利用可能
  • バグ検出したソース行を表示してブレーク
  • 検出時の変数やスタックトレースも表示可能
  • ターゲットCPUに非依存
バグ検出機能とは

もちろん従来の機能も継承

マルチコア対応

マルチコアCPUのデバッグに対応。ヘテロジニアス・マルチコアにも対応し、コアごとに実行、ブレークを行うことはもちろん、µITRONやLinuxでのデバッグにも対応しています。

アンドゥ・トレース機能

履歴として保存されているレジスタやメモリの値を使用して、トレース実行などで行き過ぎてしまった場合や、デバッグ途中でプログラムが意図しない動きをした場合などにレジスタやメモリの値を擬似的に戻すことができる機能です。

ベクタキャッチ・ブレーク機能

プログラムの暴走などで例外が発生した場合に、ブレークさせることができる機能です。ETBと組み合わせれば例外の発生原因の解析に役立ちます。

低電圧対応と電圧計測機能

1.65V~5.5Vのターゲット電圧に自動追従して動作します。 また、ターゲット(VTref信号)の電圧値を表示することができます。

FPGAコンフィギュレーション対応

ザイリンクス製Zynqプロセッサでは、JTAGインターフェースを経由してFPGAをコンフィギュレーションすることができます。

シリアル・フラッシュ・メモリ対応

RZ/A1LやRZ/A1HなどのSPIマルチI/OバスコントローラやSPIインターフェースに接続されたシリアル・フラッシュ・メモリの書き込み/読み出しができます。

  • ファイル・ロードやファイル・ライト機能で、書き込みや読み出しが可能
  • 既に書き込まれているデータを残しながら、書き換えが可能
  • ファイル・ロードは、バイナリ、モトローラS、ヘキサ、ELFファイル対応
  • モニタ・ファイルの変更で様々なシリアル・フラッシュ・メモリに対応可能
シリアル・フラッシュ・メモリの書き込み/読み出し機能

リアルタイムOS対応

リアルタイムOSのステータス表示機能やタスクトレース機能が追加されます。(リアルタイムOSによって仕様が異なります。)

リアルタイムOS対応

組込みLinux対応

カーネル、デバイスドライバからアプリケーションまでの全てのシーンでシームレスなデバッグに加え、マルチプロセス/マルチスレッドのデバッグをサポートします。(ディストリビューションによって仕様が異なります。)

組込みLinux対応

主な仕様

PALMiCE4 Model-J
JTAGモデル

PALMiCE4 Model-T
大容量トレースモデル

デバッグ機能
Go/Break/Step実行制御
マルチコア対応
内蔵フラッシュROM書込み
バグ検出機能
リアルタイムモニタ ※1※2
トレース機能 ※2
CPU内蔵トレース(CPU内部の専用メモリへ蓄積)
ETB/MTB
CPU外部出力トレース(PALMiCEのメモリへ蓄積)
ETM(PTM) ※1
× 4GB
ターゲット・インターフェース・コネクタ
JTAG20ピン(2.54mm)
HP-20ピン(1.27mm),10ピン
Mictor38ピン ×
標準プローブ長※変換アダプタ含まず 約20cm 約45cm
一般仕様
HOST I/F USB3.0/USB2.0 USB3.0/USB2.0
電源 USB Vbus USB Vbus ※3
外形 108mm(W)×81mm(D)×28mm(H)
※ただしコネクタ部は除く
108mm(W)×81mm(D)×28mm(H)
※ただしコネクタ部は除く

対応コア

PALMiCE4 CM
(Cortex-M専用版)

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Cortex-M0/M0+/M3/M4(F)/M7/M33

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PALMiCE4 ARM
(Arm32bit版)

Cortex-A5/A7/A8/A9/A15

Cortex-R4(F)/R5(F)/R7

Cortex-M0/M0+/M3/M4(F)/M7/M33

ARM7/ARM9/ARM11

PALMiCE4 ARM64
(Arm64bit版)

Cortex-A53/A57/A72

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※デバイス内の32bitプロセッサを
マルチコアデバッグすることは可能

CPU個別の対応については、「サポートCPU検索」より検索していただくか、当社営業までお問い合わせください

動作確認ボード

半導体メーカの評価ボードやボードメーカの組込みボード、シングル ボード コンピュータ(SBC)等での動作確認を行っています。
PALMiCE4を接続して使用するためのセットアップ説明書も用意していますので、ボードの機能評価やプログラムの動作確認がスムーズに開始できます。

 

PALMiCE4 ARM/ARM64動作確認ボード

動画説明

PALMiCE4のリアルタイムモニタ機能

PALMiCE4のホットプラグイン・デバッグ

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関連資料

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