PALMiCE4は、Arm製の各種コアに対応したJTAGエミュレータ(JTAG-ICE)です。
PALMiCE3の使いやすさを追求した設計思想はそのままに、新機能「リアルタイム・モニタ」を搭載。
システムの電源を切らずにPALMiCE4の接続が可能な「ホットプラグイン・デバッグ」との組み合わせにより止められないシステムのデバッグに革新的進化をもたらします。
プログラムのGo/Break/ステップ実行など、ソースレベルデバッグが可能な、コストパフォーマンスに優れた標準モデル。
大容量4ギガバイトのトレース・メモリを搭載し、プログラムの実行履歴を確認・解析可能な高機能モデル。
コア・ベンチマークを使えば今までブラックボックスだったコアの実行履歴やCPU使用率、プロセス占有率の確認が可能になります。コア・ベンチマークは3つの表示領域に分かれており、それぞれ以下の特長があります。
PALMiCE4は止められないシステムのデバッグを3つの機能でサポートします。
ターゲット動作中に問題が発生した際、電源を落とさずにそのままデバッグが可能です。リアルタイム・モニタとトレースの組み合わせで動作中の変数やペリフェラル、プログラムの実行パスが確認できます。
プログラムを変更することなく、メモリの変化をリアルタイムに監視できます。制御機器のパラメータ調整や異常値の発見に活用できます。
トレース機能はプログラム実行中でもプログラムの動作解析が可能です。現在発生しているデッドロックや、無限ループの原因究明が可能になります。
外部プローブを接続すれば、4チャンネルのロジアナとして使用可能です。ソフト・エンジニアでもI/Oや信号の値を簡単に確認できます。
プログラムの暴走などで例外が発生した場合に、ブレークさせることができる機能です。ETBと組み合わせれば例外の発生原因の解析に役立ちます。
1.65V~5.5Vのターゲット電圧に自動追従して動作します。 また、ターゲット(VTref信号)の電圧値を表示することができます。
ザイリンクス製Zynqプロセッサでは、JTAGインターフェースを経由してFPGAをコンフィギュレーションすることができます。
RZ/A1LやRZ/A1HなどのSPIマルチI/OバスコントローラやSPIインターフェースに接続されたシリアル・フラッシュ・メモリの書き込み/読み出しができます。
リアルタイムOSのステータス表示機能やタスクトレース機能が追加されます。(リアルタイムOSによって仕様が異なります。)
PALMiCE4 Model-J |
PALMiCE4 Model-T |
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デバッグ機能 | ||
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Go/Break/Step実行制御 | ● | ● |
マルチコア対応 | ● | ● |
内蔵フラッシュROM書込み | ● | ● |
バグ検出機能 | ● | ● |
リアルタイムモニタ ※1※2 | ● | ● |
トレース機能 ※2 | ||
CPU内蔵トレース(CPU内部の専用メモリへ蓄積) ETB/MTB |
● | ● |
CPU外部出力トレース(PALMiCEのメモリへ蓄積) ETM(PTM) ※1 |
× | 4GB |
ターゲット・インターフェース・コネクタ | ||
JTAG20ピン(2.54mm) | ● | ● |
HP-20ピン(1.27mm),10ピン | ● | ● |
Mictor38ピン | × | ● |
標準プローブ長※変換アダプタ含まず | 約20cm | 約45cm |
一般仕様 | ||
HOST I/F | USB3.0/USB2.0 | USB3.0/USB2.0 |
電源 | USB Vbus | USB Vbus ※3 |
外形 | 108mm(W)×81mm(D)×28mm(H) ※ただしコネクタ部は除く |
108mm(W)×81mm(D)×28mm(H) ※ただしコネクタ部は除く |
Cortex-A5/A7/A8/A9/A15
Cortex-R4(F)/R5(F)/R7
Cortex-M0/M0+/M3/M4(F)/M7/M33
ARM7/ARM9/ARM11
CPU個別の対応については、「サポートCPU検索」より検索していただくか、当社営業までお問い合わせください。
半導体メーカの評価ボードやボードメーカの組込みボード、シングル ボード コンピュータ(SBC)等での動作確認を行っています。
PALMiCE4を接続して使用するためのセットアップ説明書も用意していますので、ボードの機能評価やプログラムの動作確認がスムーズに開始できます。