LIN(Local Interconnect Network)にFPを接続することで、パソコンを使用することなく(スタンドアロン)ワンプッシュでターゲットのプログラムを更新することができます。
自動車のドアセンサやミラー制御などの小規模な車載機器には小型のMCUが搭載されており、それらを制御するためにフラッシュメモリにプログラムを書き込む必要があります。
車載機器にLINの配線が用意されていれば、車両に搭載された状態でプログラムの更新が行えるため、サポートやメンテナンスにも活用できます。
書き込み対象のCPU設定や書き込み用データの登録、書き込み後のプロテクト設定など、製造ラインで使用するための準備はパソコンに接続して付属ソフト(C-Flash)で行います。 設定は以下の簡単な手順で可能です。
FPをパソコンからはずし、製造現場に持って行き、あとはPROGRAMボタンを押すだけでワンプッシュ書き込みOK!
FP 本体のフラッシュメモリへの書き込みと同時にターゲット・ボード上のフラッシュメモリにも書くことができます。 準備と同時にターゲットにも書き込むことができるので、準備したファイルが正しいかどうかの確認にもお使いいただけます。
FPをPCから簡単に操作するために、コマンドプロンプト版(FPCMD)を用意しています。例えば、お客様がMicrosoft Visual Basicで作成した検査システムから、FPの書き込みを行いたいときは、FPCMDを実行することで実現可能です。
お客様の制御装置から出力されたI/O 信号でFP をコントロールすることで、制御装置側で表示灯やブザーで書き込みの状況を確認できる生産システムを構築する事ができます。
フラッシュメモリへの書き込みから製品テストまで自動化を実現する事ができます。
ターゲットボードI/F | コネクタ、I/F仕様 | LIN(LINとの接続はLINプローブ:PRB-MIL20-LIN3を使用) |
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電圧、消費電流 | 電圧は6V~18Vに対応、電流は20mA以下(LINプローブ:PRB-MIL20-LIN3使用時) | |
Programボタン | ボタン一押しでプログラミング(書き込み)を実行 | |
POWER LED | FPに電源供給ありで緑色点灯 | |
STS LED (2色LED) |
・プログラミング中:緑色点滅 ・正常終了:緑色点灯 ・書き込みエラー:赤色点灯 ・接続エラー:橙色点灯 |
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ブザー | フラッシュメモリ操作時の成功/失敗を音でお知らせ | |
一般仕様 | 外形寸法 | 102mm(W)×49mm(D)×22mm(H) |
電源、消費電 | DC5V約250mA 付属のACアダプタより受給(USBコネクタに接続して使用) |
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使用環境 | 動作温度:0℃~40℃、動作湿度:30~85%RH(但し結露なし) | |
製品構成 | FP本体、専用ACアダプタ、パソコン接続用USBケーブル ※LINプローブ(PRB-MIL20-LIN3)は、別売のプローブとなります。 |
●Infineon Bootloader and Bootloadable |
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・準拠ブートローダが実装されたターゲット・システムに対して、LINよりブートローダのコマンド発行により書き込みを実現 ※対応バージョン、CPUについてはLIN書き込み説明書をご覧ください。 |
・SUM値の算出(Row毎の合算) |
・Security Keyの発行 |
・デバッグ用コマンド |
扱えるファイル形式 | バイナリ、モトローラS、インテル・ヘキサ、ELF/DWARF2 | |
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接続仕様 | USBケーブルで接続(USB2.0仕様) | |
動作環境 | ホストパソコン | USB2.0 I/Fで対応OSが動く仕様 |
OS | Windows 11/10 | |
ユーザ・ サポート |
アップデート | 当社ホームページに公開のライセンス・ツール2により、 C-Flashを無償で最新版(機能追加、機能アップ)にアップデートできます *CPUを追加される場合は別途ライセンス(オプション)が必要となります |
問い合わせ | FPの使い方や技術的質問はメールにて無償で対応致します |