2020.08.06FreeRTOSアプリのデバッグ期間を短縮する2つのツールをリリース
FreeRTOSアプリケーションのデバッグ期間を短縮する2つのツールを2020年7月よりリリースしました。
本ツールは「JTAGエミュレータ PALMiCE4」と「動的テストツール
CodeRecorder」で動作するソフトウェアとして提供されます。
FreeRTOSは組込みシステム用のOS(オペレーティング・システム)であり、特にAWS(アマゾン ウェブ
サービス)で利用されるIoTの分野で注目されています。一般にRTOS(リアルタイムOS)はタスク制御が複雑化すると、デバッグが困難になり、開発工数が増大化する傾向にあります。FreeRTOSも他のRTOSと同様に、複雑化したタスク制御の問題をいかに簡単にデバッグするかが急務といえました。
当社はこの点に着目し、μITRONで実績のあるRTOSデバッグ機能をFreeRTOS向けに移植し、PALMiCE4のアドイン・ソフトとして製品化を行いました。
また、別製品のCodeRecorderには、FreeRTOSアプリケーション・プログラムの見える化を行う機能を追加し、長時間に及ぶ関数とタスクの動作を同時に確認できるように対応しました。
PALMiCE4とCodeRecorderの2つの開発ツールで、FreeRTOSを使ったアプリケーション開発・デバッグをサポートします。
PALMiCE4、CodeRecorderで利用できるFreeRTOS向けのデバッグ機能の特長は以下のとおりです。
■PALMiCE4
- タスクの実行状態表示
- タスクのブロック要因表示
- タスクのスタック空き容量表示
- キューの状態表示
- タスクの遷移表示
- タスクのCPU占有率表示
- APIの呼び出し履歴、エラー表示
■CodeRecorder
- 長時間に及ぶ関数とタスクの見える化
- 動的メモリの監視およびメモリ・リークの表示
- タスクおよび関数の実行時間を計測
- APIの呼び出し履歴
◆提供方法と価格
- PALMiCE4(対象製品名:PALMiCE4-CM、PALMiCE4-ARM)
アドイン・ソフトウェア製品として提供され、ライセンスを有効にすれば利用可能です。
製品価格は50,000円(税抜)です。 - CodeRecorder(対象製品名:CodeRecorder CR-200)
年間サポートに加入していれば、ソフトウェアのバージョンアップで提供されます。