2007.07.13SMP-Linuxシステム上のカーネル/デバイスドライバ/アプリケーションのデバッグに完全対応!
組込みLinuxの開発で一貫したデバッグ環境を実現のPALMiCE2H ARMシーズで新たにSMP-Linuxシステム上のカーネル/デバイスドライバ/アプリケーションのデバッグに完全対応、販売を開始しました。
従来ICEのデバッグ環境の継承という基本を崩さず、難易度を増したSMP-Linuxシステム環境や複数CPUの動作中においても、非SMP-Linuxシステムと同様に容易なデバッグを実現したことが最大の特長です。
なお、CSIDEにオプションソフト(Linuxアプリケーション・デバッグライブラリ)を追加することで、PALMiCE2H 1台でSMP-Linuxカーネル、ローダブルモジュールからアプリケーションまでを一貫した環境でデバッグすることができます。
【 SMP-Linux対応の主な特長 】
- SMP-Linuxのマイグレーション(実行中にプロセスの実行対象CPUが変わる)が発生するプロセスにも対応。
- SMP-Linuxと複数CPUが動作しているシステムであっても非SMP-Linuxと同様の感覚で各種のデバッグが可能。
- プロセス遷移図(プロセス・トレース・ウィンドウ)をCPUごと、あるいはSMP-Linuxシステム全体でグラフィカルに表示。
2007.07.13ARMコアプロセッサ向けT-Kernel/Standard Extensionのデバッグをサポート!
SuperHシリーズに続き、第二弾としてARMコアプロセッサ向けT-Kernel/Standard ExtensionのデバッグをサポートしたRTOSデバッグ・ライブラリ【T-Kernel/SE-DBGLIB-ARM/P2】の販売を開始しました。
T-Kernel/Standard Extensionは、OSの基本機能を提供するT-Kernelと、ファイル・システムやプロセス管理といった拡張機能を提供するExtensionを合わせたOSです。このOSをサポートした、RTOSデバッグ・ライブラリ【T-Kernel/SE-DBGLIB-ARM/P2】はT-Kernelのタスクやセマフォなどのステータス表示やタスク・トレース機能に加え、Extension部分にあたる以下のデバッグ機能が拡張されています。
□マルチプロセス、サブ・タスクのデバッグ対応
□システム・プログラム(リロケータブルなモジュール)のデバッグ対応
□共有ライブラリのデバッグ対応
□T-Kernel/SEに特化したステータス表示
【 T-Kernel/SE-DBGLIB-ARM/P2の特長 】
- カーネルを一切変更することなくデバッグ機能を実現(パッチ不要)
- 多重仮想空間であるプロセス・ローカル空間で動作するプロセス、サブ・タスクのデバッグが可能
- 仮想空間であるシステム共有空間で動作するシステム・プログラムのデバッグが可能
- デバッグ対象を切り替えてマルチプロセス、サブ・タスクを個別にデバッグ可能
- デバッグ対象のプロセス、サブ・タスクに対してブレークすることが可能 (プロセス・ブレーク機能)
- プロセス、システム・プログラムの起動を監視し、main関数からのデバッグが可能
- プロセス、システム・プログラムのロード直後のエントリ・ポイントでのブレークに対応し、main関数前からのデバッグが可能
- サブ・タスクのエントリ・ポイントからのデバッグが可能
- 実行中のプロセス、システム・プログラムのデバッグも可能(アタッチ機能)
- プロセス終了を監視しブレークや終了コードの表示が可能
- プロセス、システム・プログラムなどのステータスを表示
- タスクの実行遷移を表示
- 共有ライブラリ(so、dll)のデバッグが可能
T-Kernel/SE-DBGLIB-ARM/P2の対応製品は以下となります。
・PALMiCE2-ARM(JTAG200)
・PALMiCE2-ARM(ETM380)
・PALMiCE2-ARM(ETM381)
RTOSデバッグ・ライブラリ【T-Kernel/SE-DBGLIB-ARM/P2】は、予め標準搭載されていますデバッガソフト「CSIDE」のマスタに含まれており、ライセンスの購入、取得することでご使用になれます。