組込み製品の品質アップと開発期間を短縮できる動的テストツール「CodeRecorder(コードレコーダー)」の発売を開始しました。
「チェックリストに漏れがある」、「思ったよりパフォーマンスが出ない」、「まれに発生する不具合が残ってしまう」など、製品テストを行うと様々な問題が発生します。製品化の最終工程でこれらの問題が発見されるとリリースの遅れとなり、ビジネスチャンスを失うことになりかねません。このような製品テストで発生する問題を解決するために「CodeRecorder」を開発しました。
CodeRecorderは開発段階から最終ステージまでの製品テストにおいて、さまざまな角度からプログラムの評価が行える動的テスト・ツールです。テスト漏れやボトルネックの発見、発生率の低いバグを捕らえて原因を調査することが可能です。
CodeRecorderを使うことで、プログラムの全コード・テストの確認ができるため、テスト漏れを未然に防ぐことができます。テストしたコードと、していないコードの比率が数値化されることで、現在何%までテストが終わっているかを把握することや、この製品は何%までテストされているといったように品質に基準を設けることができます。同時に関数の実行時間や周期時間も計測され、一回のテストでプログラムのさまざまな動作検証を行うことができます。関数の実行時間や周期時間が計測されることにより、プログラムのボトルネックを解析し、パフォーマンスの改善を行うことが可能です。
CodeRecorderは大容量の記録装置「CR-100」に何時間にも及ぶプログラムの実行を記録することで、カバレッジやプロファイラといったプログラムの検証に欠かせない機能を実現しています。また、長時間のプログラム実行を記録することで、発生率の低いバグを捕らえて、その原因解析を行うことも可能です。トレースバックという機能により、記録されたプログラムをソース・レベルで再現デバッグすることができ、バグの原因究明の期間を画期的に短縮できます。
さらに、プログラムの記録と同時にWebカメラによる動画撮影を行うことも可能です。製品の画面や動作、オペレータの操作などを撮影しておけば、その動画を再生して問題が見つかった位置から該当するプログラムへジャンプし、ソース・レベルで追跡することが可能です。
CR-100とターゲット・システムとの接続インターフェースはメモリ・バス、GPIO、SDIO、イーサーネットの4種類が選択できます。
CodeRecorderの製品セットにはCR-100本体、ソフトウェア、各種I/Fプローブ一式、電源、ケーブル類のほかに、すぐに動作確認ができる評価ボードが付属します。
その他、CR-100で取得したデータを複数の開発者で解析する場合に使用する、ソフトウェア単体の製品も用意します。